日焼け止めクリームやUVファンデーションを使うと必ずと言っていい程「お肌がカサカサ」「赤味を帯びた肌荒れ」を起こします?

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お肌に密着性の高いタイプほど「お肌には高リスク」

最近、美容メーカーが行っている風潮として、PA++++やSPF50+といった「紫外線を防ぐ機能が高い製品」を推奨している傾向があります。ただこれらのアドバイスを鵜呑みにしてしまうのはとても危険で、「紫外線を防ぐ機能が高い製品=お肌に密着性の高いタイプ」となっている日焼け止めクリームやUVファンデーションが多く、外部からの刺激に弱いあなたのお肌では「乾燥」「炎症」のリスクが高くなることをご存知でしょうか。

 

紫外線防止成分と肌荒れリスク

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photo credit: おとなキレイ向上委員会

2012年12月に法律が改定され、紫外線防止効果が1段階高い「PA++++やSPF50+の紫外線防止剤」が認可されました。そして、紫外線防止剤とひと括りにしている中にも有機溶剤が主成分で透明タイプの「紫外線吸収剤」、無機粉末が主成分の白くなるタイプの「紫外線散乱剤」があります。

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photo credit: おとなキレイ向上委員会

2000年代前半くらいまでは「紫外線吸収剤」が主流でしたが、紫外線を一旦吸収して熱エネルギー等に変えて大気中に放出するため、お肌の弱い方は吸収された紫外線の熱に反応して肌荒れを起こしてしまうケースが相次いだため、今現在では紫外線を反射・散乱させる「紫外線散乱剤」が主流に変わってきております。

そして「紫外線吸収剤」に使用されている、メトキシケイヒ酸オクチル(あるいはメトキシケイヒ酸エチルヘキシル)・ジメチルPABAオクチル(あるいはジメチルPABAエチルヘキシル)・t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、「紫外線散乱剤」に使用されている、酸化亜鉛・酸化チタン、その他の乳化剤は、一旦肌の内部に入り込んでしまうと、水分をどんどん奪ってしまうため潤いの湖だった肌細胞は枯れ果て、お肌内部が乾燥して萎んでしまうため、「シミ」「たるみ」が増えて炎症を起こしやすい肌質に変わってしまうのです。

この先「シミ」「たるみ」「炎症」を予防するためには、紫外線防止剤とお肌の間に「肌本来の皮脂によるクッション」をキープするか「肌にやさしい下地」を敷いてあげるかだと思います。(クレンジングや洗顔によって皮脂を取り過ぎないこと!)

 

オーストラリアの3S&1W、スリップ、スロップ、スラップ&ラップ

オーストラリア南西部のごく一部の地域では、3年ほど前からUV‐C波の数値が上がっており、皮膚ガンや白内障から予防するために外出の際は、スリップ「綿製品の長袖上着を着用する」、スロップ「日焼け止めクリームを塗る」、スラップ「つばの広い帽子をかぶる」、ラップ「サングラスの装着」が義務付けられています。

最近では、イギリス人を両親に持ちオーストラリアで育った、俳優のヒュー・ジャックマンが基底細胞がんの摘出手術を受けたとのニュースが全世界を駆け巡りました。

紫外線予防と肌荒れ防止、あなたならどちらを優先させますか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より