あの「ツルツルピカピカの手触りの良さ」って何だったのでしょうか?
私の髪は、20代の頃から細くコシがない髪質だったせいか、パーマやヘアカラーを繰り返すとすぐに枝毛が出来て毛先がパサパサになってしまうほど、傷つきやすくデリケート。ですから、シャンプーやトリートメントを始めとする整髪料選びには、いつも苦労していました。
Q.ノンシリコンタイプのトリートメントで「ゴワゴワ、ぺしゃんこ」髪に
『昨年(2013年)の暮れから通い始めた美容院で紹介して頂いた「ノンシリコンタイプのシャンプー・トリートメント」を使い始め、最初の内は「ツルツルピカピカの手触りの良さ」に大満足をしていたのですが、使い続けていく内にだんだんゴワゴワな手触りに変わりました。そのうちドライヤーでボリュームが出るようにしっかり乾かしても、半日もしないうちに頭頂部のボリュームが無くなってペシャンコになってしまうように…。』浜松市 南区 在住のK・M様より、お悩み相談を頂きました。
A.ノンシリコンタイプほど洗浄力と保湿力は高濃度
2010年以降より徐々に登場してきた「ノンシリコン整髪料」ですが、2つの大きな特徴を備えています。
(1)シリコンの代わりに濃密な天然植物油脂を使用。ノンシリコンという言葉からもお分かりのように、ささくれたキューティクルを保護する「シリコン」を使用していません。「シリコンの皮膜」の代わりに、天然植物由来の油脂分を配合し、「バターやラードのような濃密な油膜で髪を包み込んで」ツルツルピカピカの手触りの良い髪に仕上げています。
(2)濃密な天然植物油脂に軽さを出すように、通常の倍の量の洗浄剤を使用。濃密な油脂皮膜の重さを打ち消すよう通常の倍の量の洗浄成分を使用することでバランスを取り、天然植物由来の油脂皮膜を活かしつつ、ふんわりしなやかな「ふわ軽な仕上がり感」を出しています。
髪の治療家からのアドバイス
シリコン配合整髪料に比べノンシリコン整髪料は、大量の洗浄成分によって髪の保湿に必要な「皮脂」や「ミネラル分」まで奪ってしまいます。その結果、使い続けるほどに髪内部から潤い成分が取られてしまうため、ゴワゴワの硬い髪に変わってしまいます。
さらに、ハリ・コシの不足している細い髪質のあなたが使用した場合、ボリュームを出すように仕上げても大量に配合されている「濃密な天然植物油脂」の持つ重さに負けてしまい、すぐにぺしゃんこになってしまうのです。
あなたに必要な手当は、トリートメントによる栄養補給や補修補正ではなく、、、
髪をメタボ化している内部に入り込んだ濃密な油脂分と洗浄成分を髪の外に排出する髪のダイエットが、失われたボリュームとツヤを蘇らせるために必要な手当です!
おとなキレイ·サポーター 田中和義 より