ヘアカラーとダメージ – 美容院で初めて染めたのにたった1度でゴワゴワバサバサな髪にされてしまいました?

有名メーカーの傷まないカラー剤を使用!と過信している美容院に多いケースです!

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メーカー名や髪の保護成分がいくら有名で高級であったとしても、使用する人の技量でほぼ9割が決まってしまいます。そう、私たち美容師側の毛髪診断や施術法が劣っていれば、髪は簡単に痛んでしまうのです。

 

ヘアカラーでゴワゴワバサバサな髪ダメージを招く原因

いつもは時間がないので、ホームカラーでササッと染めていたのですが、だんだん根元と毛先の色に差が出てプリン状態になってしまい、パサつきも気になり始めたので今回思い切って美容院で染めていただきました。

ホームカラーより綺麗に染まって髪のコンディションもサラサラになると思っていたのに、見事に期待を裏切られゴワゴワバサバサな髪にされてしまい、とってもがっかり。。。

Q:プロである美容師さんに染めていただいたのに、私の髪がこんなに傷んでしまった原因は何処にあるのでしょうか?

A:一度でも髪を痛めてしまうと100%元の状態には回復しませんから、とても残念な思い出いっぱいですが、今後の参考になればと「ヘアカラーで髪を痛めてしまう原因トップ5」をご紹介いたします。

(1)根元と毛先に同じパワーの液を使用
(2)早く染まるように放置時間中に熱をプラス
(3)必要以上にクシでとかす
(4)髪の中にカラー剤が残留
(5)施術後にトリートメント

 

(1)根元と毛先に同じパワーの液を使用

新しく伸びてきた新生毛の部分と、何回かヘアカラーを繰り返している毛先の部分では、髪の状態が異なりますからパワーが一緒のカラー剤を使用した時点でかなり傷みます。

一般的には、新しく伸びてきた新生毛の部分は反応に時間がかかるのでパワーの強い薬液を、ヘアカラーを繰り返している毛先の部分は反応が早いのでパワーの弱い薬液を使い分けることで、ダメージを最小限に食い止めることができるのです。

 

(2)早く染まるように放置時間中に熱をプラス

熱を加えると薬液の反応が早まるメリットが有りますから、より多くのお客様を効率良く施術することを重視した美容院ではよく使用しているようです。ただ髪や頭皮にとっては、無理に加えた熱によって「タンパク質やキューティクルが傷つく」「水分が奪われる」デメリットが有るため、パサついて痛んだ髪に仕上がりやすいのです。

殆どのカラー剤では「熱を加える」ことは良しとせず、自然放置を推奨しております。

 

(3)カラー剤を塗布する時に必要以上にクシでとかす

カラー剤が付いている髪は、化学反応が行われておりとても敏感な状態にあります。特にキューティクルは過剰な刺激に対してすぐに剥がれてめくれ上がってしまうため、カラー剤が付いている時には、できる限りとかす回数は少ないほうがベターです。

 

(4)髪の中にカラー剤が残留

髪内部のタンパク質を保護する保湿成分、カラー剤の嫌な臭いを軽減する香料、カラー剤の色を発色させる成分…等が髪の中に残ってしまうと紫外線を浴びて老廃物と化し、潤いをキープするための皮脂やミネラル分を髪の外に追い出してしまうため、手触りが悪くなったり、色の持ちが短くなったりしてしまいます。

 

(5)施術後にトリートメント

施術後にいくらトリートメントをしても、施術中に傷んでしまった髪を元に戻す力はありませんから、やるだけ無駄になってしまいます。

大切なのは、施術前のケアにどれだけ力を入れて、薬剤の刺激に耐えうる髪の状態を作っているか?なのです。

あなたの通っているサロンは、髪を傷める施術を提供していませんか?

おとなキレイ·サポーター 田中和義 より